NHK BS「”かぐや”が発見!謎に満ちた月の巨大な穴」

2018年

NHK BSで放送されている「コズミック フロント☆NEXT」

テーマは「”かぐや”が発見!謎に満ちた月の巨大な穴」

今年2017年10月18日に宇宙航空研究開発機構(JAXA)は月の地下に巨大空洞があることを発表した。

発見をもたらしたのは日本が打ち上げた月周回衛星の「かぐや」

今回の発見は今後の月基地建設の光明となる発見と期待されている。

番組紹介

公式ページでは、

「地球にとって最も身近な天体『月』には、まだ多くの謎が隠されている」

「なんと地下に長さ50kmも続く広大な空洞が広がっていることが明らかになったのだ」

「発見したのは打ち上げから今年で10年の節目となる日本の月周回衛星『かぐや』」

「なぜ月面にこのような穴ができたのか。どのように穴に降りるのか」

「人類の宇宙開発を大きく飛躍させる可能性がある月の地下空間に大きな注目が集まっている」

「謎に満ちた月の巨大な穴に迫る」

と紹介されている。

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予習と独り言

予習

月には富士山の風穴のような溶岩流の跡(=溶岩チューブ)が存在すると考えられていた。

今回の発見が宇宙開発に期待を抱かせている点は大きく三つ。

1)今回見つかった溶岩チューブは月の地下10~100mに長さ10kmに渡って存在している事。

2)地球側に向いた面で2009年に発見された「マリウス丘の縦孔」と呼ばれる場所に存在する事。

3)比較的月の海と呼ばれる地域に近い事。

月の地下10~100mに長さ10kmの空洞

月に基地を作るなら地下が有利。

月には地球の様に大気が無いため その表面は隕石などの衝突にもろにさらされる。

また宇宙や太陽から飛んでくる有害な放射線の影響も大きい。

地下ならば それらの影響をかなりの量で抑えられ、「人間が生活する環境を作るうえで有利になる」

また地下空洞には氷としての水の存在が期待されている。

どの様な形であれ水が直接得られれば宇宙開発に有利であることは間違いない。

飲料としての水の他に電気分解して酸素を作り出すことも可能になり月での「水・酸素の自給自足補給源として期待される」

「マリウス丘の縦孔」

「マリウス丘の縦孔」は直径50mで深さも50m前後と見込まれている。

そしてその場所はかなり端の方とは言え地球に向いた面にある。

[マリウス丘の縦孔の位置]

皆既月食 マリウスの縦孔

月は地球に対する自転と公転の周期が いずれも27日と7時間ほどと ほぼ一致しているため「常に同じ面を地球に向けている」

この場所ならば地球との通信をするのに月の裏側よりは有利と言える。

月周回衛星を打ち上げれば地球と月の他の中継地点としても使える。

月の海と呼ばれる地域に近い

月は地球に比べ水による海は無い。

月で通称「海」と呼ばれる場所は明るい場所と比べて暗く見えるため名付けられている。

そして暗い理由の大きなポイントは明るい部分より金属が多いため。

金属資源を地球より比較的楽に得られるメリットがある。

地球での金属は火山活動による溶岩噴出などで地球内部から表面近くにもたらされている。

月でも遥か昔は火山活動があったことが分かっており、地球同様に内部から金属が表面近くにもたらされているはず。

そこに加えて地下50mほどの穴が既にあるわけだから「資源採掘の手間が省けることになる」

余談

地球上では採掘が難しいイリジウムなどを始めとした貴金属が比較的楽に手に入ると期待されている。

月に関する関連YouTube動画

独り言

地球を抜け出し。他の星へ向かううえでも月の存在は大きい。

地球からの脱出速度が約11.2km/sに対し月からのそれは約2.4km/sと1/5以下。

このため月の引力から脱するだけを考えると地球の場合と比べてロケットの推進力が少なくて済む。

当初は地球から資材や資源を運び基地などの建築物と居住空間を作り、その先には工場も作る。

月の資源を使って月で組み立てたロケットを使って他の星を目指す。


月なら現在の科学力でも数日で人間を送り届けることができる。

最も地球に近い天体であるがゆえに他の天体と比べてバックアップしやすい。

通信の面で地球との距離が約38万4400kmと近く、光や電波で約1.3秒ほどと宇宙開発上ではタイムラグが無いのに等しい。

また月と地球の間のラグランジュポイントを利用してスペースコロニーを作ることもアニメやSFの世界ではなく現実味を帯てくる。

遠いいつか(ひょっとすると百年後辺り)に地球を抜け出し、別の星へ移住しなければならなくなる日が来るとしたら月の存在は大きい。

今回の発見がさらなる人類の飛躍を生むことに期待したい。

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