NHK Eテレ「超AI入門#08診断する」

2018年

NHK Eテレで放送されている「人間ってナンだ?超AI入門」

第八回目は「#08 診断する」

番組紹介

公式ページを見ると、

「名医でも見落とす様な病気の兆候を発見、医療AIの進歩も目覚ましい」

「遺伝子レベルでなりやすい病気の傾向を調べられるなど、新しいフェーズに入ったゲノム解析治療の現場でもAIは活躍し始め、驚くべきスピードで診断を実現しようとしている」

「心音などをデータ化、情報として組み合わせ、病の初期発見に力を発揮する超聴診器も登場」

「だが医師の役割は医療技術だけではない、AIはどこまで「医は仁術」に迫ることができるのか?」

と紹介されている。


司会 チュートリアル 徳井義美

解説 東京大学大学院特任准教授 松尾豊氏

ゲスト(敬称略)

家庭診療科医 岡田唯男

循環器内科医 小川晋平

【VTR出演】

東京大学医科学研究所 教授 宮野悟

東京大学医科学研究所附属病院 教授 東條有信

予習

第七回目の番組終わりで予告の中に出たキーワードが「一定の精度を出し続ける」と「チャンスにかける」の二つ。

超AI入門を見続けていると何となく分かるような気がする。

この二つのキーワードについて予習するとともに独り言を投稿する。

(以下は番組内容を保証するものではありません)

[一定の精度を出し続ける]

医師の診断は個人差が有ったり、安定した診断が常に望めるものではない。

そこには必ずヒューマンエラーがある。

その日の医師の体調や感情の起伏によって、勘違いや思い込みなどによって誤った診断がなされる事態は避けようがない。

たとえそれが複数の医師によって診断されるものだとしても見落としを100%無くすことはできないだろう。

一方でAIは一定の条件で特定の答えを導き出す事に向いている。

人体は個人差があるとは言え余程の事が無い限り臓器の数や配置などに大きな違いが無く一定の条件に整えてデータを収集しやすい。

特に総合病院などの医療の分野は現在レントゲンに始まってMRIやCTのデータも全てパソコンで管理されているのでデータ収集が しやすい環境にある。

膨大な検査データと診断結果・実際の成果をAIに入力・解析させることで名医の診断をどこでも受けられる時代が来る日も近い事だろう。

余談

AIが出す結論はデータさえ正確であれば誤った診断をする方が少なくなるだろう。

誤った答えを出すとしたらデータを入力する人間のヒューマンエラーかAIにプログラム(アルゴリズム)を考える人間に誤りがあるときだろう。

[チャンスにかける]

医療診断をAIが行う方がヒューマンエラーを防ぎ、的確な診断を下せたとしても問題がある。

それは少ない可能性にかける判断。

AIの診断を闇雲に信じ、AIの出した結論がいつでも正しいとすれば今までの経験では良い結果が得られなかった薬剤や手術にかけるチャンスを逃してしまう恐れがある。

この問題を解決する方法をAI開発者は考慮しているのだろうか。

あくまでもAIは解決方法の選択肢を答えとして出力し、実際の解決方法は医師と患者双方の相談によって決められるようなシステムの方が現実的ではないかと思える。

この点において医師の存在意義が有ると思われる。

[独り言]

昔、自律神経失調症を患っていた時期があった。

体中の色んな場所に不定期に痛みが起こり、日によっては起き上がれず調べても原因が分からなかった。

様々な分野の医師を紹介され その都度西洋薬を処方され、副作用に悩まされた挙句に状態はいっこうに改善しなかった。

途中あまりに副作用で苦しいため「薬の処方をするくらいなら他の病院を紹介してほしい」と何度も頼んだが「試しに飲んで見なさい」とほぼ必ず薬が処方された。

MRIやCT検査を何度も受け脳神経外科、整形外科・・・・最後の方では精神科(心療内科)にまで通ったが原因は分からず とりあえず処方された薬の副作用でむしろ症状は悪化した。

最終的に自律神経失調だったことを突き止めたのは知人に紹介されたネット上の記事を読んだことがキッカケで発症から8年かかった。

この時に思ったのは経験の無い症状に対処するため多くの医師は「自分の知識の範囲内で これであろうという薬を処方する」傾向にあるという事。

ここで言いたいのは愚痴ではない。

色んな病院に通った経験から分かった事は「長く病を患っている人は多くの場合 私と同じような経験をしている」という事。

医師の側に経験の無い症例を診断する手だてやシステムがないと言う事実。

もし多くの症例の診断とその結果の膨大なデータを集めることができ、AI技術があれば人間より的確な診断を下せるのではないかと期待してやまない。

余談

中国に「長く患った患者にとって最高の医者は本人である」という故事があるそうだ。

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