「過酷な大地が生んだ アボリジニ天文学」番組まとめ

2017年

NHK BSの科学番組「コズミック フロント☆NEXT」のテーマ「過酷な大地が生んだ アボリジニ天文学」

番組を見た感想は、

『太古の人々は侮れない』

『アボリジニだけでなく太古の遺跡を調べる事で天文学の新たな発見があるのではないかと言う夢と希望がある』

オーストラリアには分かっているだけで250以上の部族が過去に存在し各々が独自の習慣や言い伝えを持っている。

番組では主にオーストラリアに残る幾つかの部族や地域を始めとし その土地に残る遺跡や言い伝えを元に構成されていた。

[目次]

[ワザロング部族の話し]

[ワーダマン部族の話し]

[ノウトノウト地域の話し]

[天体観測に熱心だった理由]

[ユアレアイ部族の話し]

[過酷な台地が生んだ最先端電波天文学]

[高速電波バースト]

[独り言]

[番組内容]

(番組の放送順番と多少の前後有り)

[ワザロング部族の話し]

訪問者を向かい入れるための「スモークセレモニー」を受け、清められた後で遺跡に案内される。

遺跡の名前は「ワーディ・ヨウアング」

日没を基にしたカレンダーの遺跡の様だ。

扇形に岩が並べられた遺跡で扇の根元から右端の直線の先は冬至に日没する方向を示す。

扇の左端の先は夏至に日没する方向を示し扇の中央の延長線上に春分と秋分の日に日没する方向になる。

似た様な物に英国のストーンヘンジがあるが こちらは紀元前―3000年ごろの遺跡とされている。

一方ワーディ・ヨウアングは正確な年代測定が出来ていないようだが推測で4万年前の物の可能性があると言う。

[ワーダマン部族の話し]

先祖への挨拶を済ませた後、太古祖先が暮らしていた地域に残るロックアート(岩絵)の場所に立ち入る。

ロックアートにはカンガルーや犬・鳥のエミューなど様々な生き物の絵が描かれているが人間を模した絵もある。

人の絵の顔の部分は新月を表し顔の周りの三日月上の模様は文字通り三日月を示す。

新月の時期>大潮>洪水が起こる事を予測するため月を元にしたカレンダーを作っていたようだ。

[ノウトノウト地域の話し]

この地域にはアボリジニの天文台と思われる刻み絵がある。

月を模して岩を丸く くりぬいた穴が10個、その下に小さめの穴が21個ある。

これは満月が10回訪れた後で儀式を行うことを知るためのカレンダー。

10回目の満月の後、儀式の場所までの歩く日数が21日で、ブーメランを持って行く事を示す くりぬきもある。

[天体観測に熱心だった理由]

これまでの例のようにアボリジニが天文学に熱心だった理由は荒涼とした大地で暮らすための知恵と思われる。

乾燥し食物の耕作に適さない赤い大地の元で暮らすには実りや動物の生態をカレンダーで知る必要があった。

カレンダー無しでは実った果物を採る前に鳥に食べられ、時期を間違えると川を遡上してくる魚は居らず鳥は卵を産んでいない。

ある部族では天に見える天の川の角度でエミューが卵を産む時期を知る事が出来たという

[ユアレアイ部族の話し]

星空をカーナビに使っていた部族。

ユアレアイ部族は交易のため長い旅に出かける。

太古は夜空の明るい星をつないで地上の岩山や水場に当てはめ、目印にしてきた。

岩場や水場は沢山あるので、目印の岩場や水場に神話を作り間違えないようにした。

例えば岩についた足跡に見える模様を鳥の足跡に見立てて鳥と岩を絡めて神話を作ったりした。

現在の道路と太古からアボリジニが使っていた道を地図上で重ねるとほぼ一致する。

道路を作るときに道案内をしたのがアボリジニだったためだろう。

それらの道路を見ると夜空に見える明るい星や星座と ほぼ一致する。

[過酷な台地が生んだ最先端電波天文学]

オーストラリアは乾燥した土地が多く荒涼とした土地が多い。

そのため人工的な光害が少なく夜空の星を観測するのに向いている。

また天の川の中心がオーストラリア大陸から見て ほぼ真上に当たるのも好条件になっている。

(北半球から天の川の中心を見ようとすると ほぼ地平線上になり観測条件としては不利)

パルサー(≒中性子星)は天の川の中心付近に集中して存在していることからオーストラリアは観測に適している。

パルサーは現在までに2600個以上発見されているが その半数以上はオーストラリアで発見されている。

[高速電波バースト]

高速電波バーストは2007年にオーストラリアのパークス天文台で見つかった現象。

パークス天文台には直径64mの電波望遠鏡があり これで観測された。

高速電波バーストは1/1000秒以内に爆発的な光を発するもので1日に5千回から1万回観測され、1日当たりのエネルギーは太陽5億個分になると言う。

ただし、

「どんな天体から放出されているか分からない」

「分かっている事より分からない事の方が多い」

個人的に高速電波バーストは 今回の放送内容で最も興味を持った現象。

個人的に調べた内容詳細については昨日投稿を参照。

[独り言]

今回の放送を見て思ったことが二つ。

1)冒頭でも書いた通り太古の人々は侮れない。

文字が無かったからこそ持つ事が出来た文化があると感じられる遺跡の数々。

これらを見るとアフリカ大陸、南米そして日本に残された遺跡も注意深く研究する事で、さらに年代を特定する事で今まで知らなかった星空の歴史を知る事が出来るかもしれない。

2)南半球の星空が見たい。

日本で星野(せいや)を見たり撮ったりして思うのは天の川の全景が見渡せない。

それもその筈で北半球では天の川の中心が地平線付近に位置し円盤部分の片側しか見えない。

それと大小マゼラン雲と南十字星やコールサックも見てみたい。

コズミック フロント☆NEXT関連 BLOG内リンク>「コズミック フロント☆NEXT」

星野関連 BLOG内リンク>星・星野

**「エントロピー増大の投稿」を御覧 頂きありがとうございます。**