町中でも撮影可能?ふたご座流星雨2017

2018年

昨夜と今夜は2017年の「ふたご座流星雨(群)」の眺望の適期。

極大期は今日12月14日の午後4時だったらしいが、この時間はまだ陽が出ていたので いずれにしても眺望は無理。

そんな状況を知ったのは昨夜で、急きょ近場の都市公園で流星が見られるか試してきた。

撮影結果は「御座なりでホドホド」

ただ観望するだけなら周りが閉ざされた環境なら町中でも十分楽しめることが分かった。

今回は そんな「ふたご座流星雨」の昨夜の写真に解説を交えて紹介。

目次

ふたご座流星雨

ふたご座周辺の星座

観望に適した日時

星野観望の敵

[参考]昨夜の写真


ふたご座流星雨

ふたご座流星雨は例年12月5日から20日の間に極大を迎える流星雨。

1時間当たりに最高数が見られる極大の時は、その年によって違うが45個ほど見られるという。

今年2017年の極大は12月14日。

この季節の「ふたご座」は夜7時ごろに東北東の地平線に姿を現して南西方向へ移動していく。

深夜0時前後に天の頂上付近に差し掛かり、明け方近い5時ごろに向けて西の空へと沈んでいく。

探すならオリオン座辺りを目印にするとよい。

北極星やカシオペア、ゆっくり上ってくる北斗七星辺りを背にして見ることになる。


「ふたご座」で有名な星と言えば「カストル」と「ポルックス」

そして「ふたご座流星雨」の放射点はカストルの辺り。

下の写真のピンクの矢印で示した星がカストル。

[↓↓↓2017年12月14日未明に撮影]

ふたご座

[↓↓↓星座線無し]

ただ、昨夜は ありとあらゆる方角で流星が見られた。

昨夜視認出来た中で最も明るかったのは北極星と北斗七星の間に深夜0時過ぎに流れたものだったと思われる。

ふたご座周辺の星座

ふたご座よりも先に東の空から登ってくる星座に「おうし座」「オリオン座」「おおいぬ座」「こいぬ座」がある。

おうし座

構成する星には和名:昴(すばる)で有名なプレアデス星団がある。

ギリシャ神話で天に昇った7人の姉妹の話しがあるが、通常裸眼で見えるのは5個から6個。

その他に「ヒアデス星団」があって、こちらもプレアデスとは別のギリシャ神話で7人の姉妹の話しがある。

後で参考写真を掲載するが「ヒアデス星団」はプレアデスより遅れて地平線から登り、見た目はV字型。

通常裸眼で見える数は、こちらも5個から6個と言われている。

オリオン座

和名:鼓星で冬の代表と言える星座。

赤く光る星は冬の大三角も構成する「ベテルギウス」

ベテルギウスの対角上にある青白く輝く星は「冬の六角形(ダイヤモンド)」も構成する「リゲル」

おおいぬ座

全天の恒星の中で最も明るく輝く星の「シリウス」で構成される。

シリウスは冬の大三角と冬の六角形も構成する。

こいぬ座

シリウスより少し先に地平線に表われるのが「プロキオン」

プロキオンの名前の由来はギリシャ語で「(オオ)イヌの前に」

シリウスと同様に冬の大三角と冬の六角形も構成する。

参考写真

[↓↓↓冬の大三角と六角形]

冬のダイヤモンド

[オレンジの三角が「冬の再三角形」で黄色が「冬の六角形」ピンクの丸内が「プレアデス」水色のV字が「ヒアデス」]

冬のダイヤモンド

参考撮影条件

ISO感度:ISO1600

シャッター:8秒

絞り:F8

焦点距離:18mm

カメラ:PENTAX K-1

レンズ:PENTAX DA12-24mm F4 ED AL[IF]

参考サイト

県立ぐんま天文台 冬のダイヤモンドと冬の大三角

観望に適した日時

今年2017年に最も適した時期は昨夜の0時過ぎと言われていたが、あくまでも予測。

今夜は日が暮れて早々から見られる可能性もある。

少しでも標高が高く、街の明かりの影響が少ない場所ならよく見えるだろう。

ただ昨夜の例もあるので「ふたご座」を中心にあまり注視しすぎないよう周囲の空全般を眺めた方が見られるのではないだろうか。

星野観望の敵

冬前後の星野(せいや)撮影では夏の湿気は抑えられるが冬独特の天敵が増える。

光害

年間を通じて対策が必要な天敵。

街明かりや外灯などの人工光の他に人工衛星の光りや航空機のライトがある。

また星野観望に慣れていない人にとって意外な光害は月明かり。

特に半月から満月が観望したい星の近くにあると邪魔になる。

星座早見盤や星座早見のソフトウェアなどを使って予め調べておきたい。

凍結

寒い場所での撮影ほどレンズの凍結の恐れがある。

深めのレンズフードが使えればかなりの対策になるが一番好ましいのはレンズヒーターを使う事。

レンズヒーターが有れば夏の撮影時の天敵である結露の時にも使えるので年間を通じた対策が出来る。

シーイング

日本の冬は風が吹く。

特に上空を通る風がレンズの役割をはたしてしまい最悪の場合は像が歪んでしまう。

大きな天文台の最新鋭望遠鏡では大気の揺らぎをキャンセルする補償光学系などを搭載しシーイングの影響を抑えるなどの工夫をしている。

ただ、こればかりはアマチュア天文家には対策が難しい。

それでも対策はある。

1)口径が大きい(※1)レンズを使う。

ここでは開放F値がF1.4やF2といった明るいレンズではなく実際のレンズ前玉が幅広の物を指す。

2)山の中腹を観測場所に選ばない。

これは、山の頂上や麓よりも中腹上空の方が風が吹きやすいためであり必ずしも中腹が悪いと言うわけではない。

寒さ

一番対策すべきは観望者の寒さ対策。

体が かじかんで動きがままならなくなると何かと弊害が増える。

指先が思うように動かせずに真っ暗らに近い環境の中でメモリーカードやバッテリー交換をすると機材の破損や紛失のリスクが高くなる。

何より風邪をひいてしまうと馬鹿らしい。

一昼夜近く観望するつもりなら休憩できる座椅子やサマーベッド、寝袋やカイロなどを用意した方が良い。

いきなり暖かい環境から機材を取り出す、また その逆の行為も避けたい。

機械内に結露が起きると故障の原因になる。

やむを得ない場合はカメラバッグをワンクッションにして直接機材を暖かい場所から出し入れしない様にした方が良い。

また機材のバッテリーの消費が夏より速い。

バッテリーなどは冷えると速く電圧降下を起こすので予備は夏よりも多めに用意しポケットに入れておくなどして温めておいた方が良い。

タイムラプスや長時間露光で数時間単位で連続撮影するときはマメに残量をチェックしバッテリー残量が底をつくより前に交換してはポケットで温めるを繰り返した方が長時間使える。

レンズの他にカメラにタオルなどを巻き付けて寒さ対策するだけでもバッテリーの持ちは違ってくる。

[参考] 昨夜の写真

昨夜は急きょの撮影だったため標高55mほどで周囲を森に囲まれた都市公園で撮影を行った。

その中で、最も明るく写ったのが11時30分ごろに冬の大三角の中を通過したもの。

ふたご座流星

上の写真黄色の三角が「冬の大三角」

大三角の右上が「オリオン座」で左上が「ふたご座」

参考撮影条件

ISO感度:ISO1600

シャッター:8秒

絞り:F8

焦点距離:18mm

カメラ:PENTAX K-1

レンズ:PENTAX DA12-24mm F4 ED AL[IF]

ふたご座流星

等倍の写真が見られるサイト>GANNREF 

[上のリンク先の写真をもう一度クリックすると等倍で鑑賞可能]

※:可能な限り街明かりを避けた方が良いが、目視で見る分には町中でも楽しめた。

こちらの記事もいかがでしょう!?>冬の大三角を狙うなら2017年は12月後半

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