白鳥座のアルビレオをEF500mm F4L IS II USMで撮る
[写真少なめ]
今日は旧暦で7月7日に当たり七夕(たなばた・しちせき)になる。
七夕と言えば「織姫星」と「彦星」が天の川を渡り、年に一度だけ会える日。
昨日の投稿では彦星と織姫星の方にスポットを当ててみた。
今回は そんな七夕で注目から外れ気味のもう一つの星座、「天の川星」のある はくちょう座にスポットを当ててみる。
夏の大三角を構成する星は、
わし座のアルタイル「彦星」と こと座のベガ「織姫星」、そして はくちょう座のデネブがある。
デネブの和名は「天の川星」
写真左上で明るく輝く星が はくちょう座の天の川星(デネブ)
デネブは明るく肉眼でも目を引く。
でも白鳥座のクチバシの方には二重星が有る。
上の写真で黄色で星座線を引いたのが はくちょう座。
黄色の矢印で示したのが天の川星(デネブ)
そして橙色の矢印で示した はくちょう座のクチバシに当たる部分に二重星のアルビレオがある。
(アルビレオの名前が決まるまでは紆余曲折あるがイスラム天文学が関係しアラビア語が語源になっているようだ)
ただアルビレオは残念ながら肉眼では見えない。
倍率10倍程度の双眼鏡でも何とか二重星っぽく見えるだろう。
比較的手に入れやすい口径6cmくらいの天体望遠鏡なら40から50倍(※1)程度に拡大すると二重星である事が分かる。
また出来るだけ拡大して見られれば二つの星が青と赤に輝いて見える事が分かる。
この美しさから俗名は「天の宝石箱」と呼ばれる。
空が晴れて比較的 周囲に街の明かりが無い場所を選べば町中でも見られる。
※1:倍率=望遠鏡(対物レンズ)の焦点距離÷アイピース(接眼レンズ)の焦点距離
以下参考写真 500mm F4レンズで撮影したもの(中央部トリミング処理有り)
[ISO51200・F5・S1秒]
[↓上の写真の露出を下げて撮影]
[ISO6400・F5・S1/8秒]
[↓上の写真を さらに中央部拡大]
さて、七夕の今宵見る事が出来るだろうか。
追申
今の時期は夏の大三角も はくちょう座・アルビレオも天の頂上に見える。
屈折式の天体望遠鏡で見るなら90°天頂プリズムがあると便利だろう。
そうでないと首を曲げたまま観望する事になり筋を痛める恐れがある。
ちなみに今回掲載した写真は一週間ほど前に撮影したモノ。
この時に長時間 真上を眺めていたため首の筋を痛め、今でも違和感がある。
綺麗さに見とれて体を傷めないようくれぐれもご用心を。