コサギとカワウの「追い込み漁」のやり方に見る「心の理論」

[写真少なめ+YouTube動画有り]

近所の川を散歩していてコサギとカワウの「追い込み漁」を撮ることができた。

「追い込み漁」に関して のちほど紹介する。

先にコサギとカワウに関して紹介してから「追い込み漁」の動画から見える「心の理論」について考えてみる。

コサギ

ペリカン目サギ科コサギ属

全長60cmほどの留鳥で主に標高が低い川で見られる。

日本で見られるシロサギの中で最も小さく、自分より体が大きなダイサギやアオサギが近くにいると追い立てられる様子を見かける。

シロサギには他にダイサギ・チュウダイサギ・チュウサギがいる。

コサギ

見分けるにはコサギはクチバシと足が黒くて、足先だけが黄色い事。

(他のシロサギは足が黒一色または黄色一色)

単独行動もしくは2,3羽の少数行動の時は警戒心が強く人影を見ると飛んで逃げていく。

同じコサギどうしで大群でコロニーを作り同じ樹にたくさんの巣を作る習性がある。

コサギのコロニー

カワウ

カツオドリ目ウ科ウ属

全長80cmほどの留鳥で主に川や湖沼に生息する。

全身が黒くクチバシと頬は灰色、クチバシの根元は黄色く模様は丸みを帯びている。

(冬に海岸や川で見られるウミウはクチバシの根元の黄色い模様が尖っていて見分けられる)

単独行動の時は警戒心が強く人影を見ると飛ぶか泳ぐか潜るかして逃げていく。

サギと同様に大群でコロニーを形成し同じ樹にたくさんの巣を作る。

カワウのコロニー

カワウは他の鳥と比べて皮脂腺が未発達。

そのため一定時間水に触れた後で甲羅干しをしたり、お尻の辺りから分泌される皮脂をクチバシで取って体全体に塗る動作をする。

カワウの甲羅干し

追い込み漁

追い込み漁は6羽のコサギと12羽のカワウが行っていた。

川の下流に1羽か2羽のコサギが待っていて、上流の水中からカワウが、水面より上でコサギが横に広がりながら魚を追い込んでいく。

そして川幅が狭くなったところでカワウとコサギが取り囲み魚を採餌(さいじ)する。

一通り食べ終えると、またカワウとコサギの一部が上流へ戻り何度か漁を繰り返していた。


彼らの行動を観察して分かるのは「心の論理」を持っていなければ説明がつかない事。

「心の理論」とは相手の気持ちを推し量り自分の行動を決める心のあり方を指す。

パートナーと息を合わせて餌を得て、誰か特定の者が独占することなく皆で分け合っている。

しかも分類上はペリカン目サギ科とカツオドリ目ウ科と違った科目であるにも関わらず行動を共にしている。

これは人間とチンパンジーが共同で芸を披露するする姿より高等な心のあり方を示しているのではなかろうか(※1)

コサギ

相手の気持ちを推し量り、共同作業をするという行動は「人間の社会性を重んじる立場」と同じ心理がもたらしていると言える。

※1:偏見かもしれないが、人間とチンパンジーの場合はしばしば人間が与える餌をチンパンジーが奪い取る、もしくはサルを人間がたしなめる行動が見られる。

今回見られたコサギとカワウの関係性は 上下関係があるかもしれないとは言え、公平で平等な思想の元に行動している様に思える。

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