JAXAとNASA、月を回る新基地計画などで協力を発表

2019年

ニュース

JAXA(宇宙航空研究開発機構)とNASA(米航空宇宙局)は月を周回する宇宙ステーションの建設計画などで協力すると発表した。

協力関係の大前提として

「2017年11月の日米首脳会談で安倍総理とトランプ大統領が、これまでの日米宇宙協力に触れ、両国間の宇宙探査の協力を継続していくことを確認したことに端を発している」

「人類の活動範囲を太陽系のより遠くへ拡大する事を目標にして互いの国の得意分野を生かす」

となっている。

具体的内容は今後も継続的に議論するだろうが、現段階で「深宇宙探査ゲートウェイ構想」と呼んでいる。

その内訳は、

1)月周回軌道にのせる宇宙ステーション

2)月面有人探査

3)火星有人探査

この具体化のためにNASAでは新型ロケットSLSや有人宇宙船「オリオン(オライオン)」を活用。

日本では物資補給機・水や空気の浄化装置・放射線防護などの技術で貢献するとしている。

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独り言

昨年10月の発表で日本の月周回衛星かぐやによって発見された月の穴。

この発見により期待されている点は大きく三つ。

1)溶岩チューブが月の地下10~100mの深さに長さ10kmに渡って存在

2)地球側に向いた面で「マリウス丘の縦孔」と呼ばれる場所に存在

3)月の海と呼ばれる地域に比較的近い事。

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地球は今のまま温暖化が進めば将来は住みにくい星になると言われている。

その期日は速ければ100年ほど。

他の惑星に移住を考えるにしても足がかりとしての月は拠点にもっともふさわしい場所だろう。

ただ月には地球の様に濃い大気が無いため隕石などの衝突にもろにさらされる。

また空気がない事で有害な宇宙放射線の影響も大きい。

地下ならば それらの影響をかなりの量で抑えられ、「人間が活動する環境を作るうえで有利」

また地下空洞には氷としての水の存在が期待されている。

どの様な形であれ水が直接得られれば宇宙開発に有利。

飲料として水を電気分解して酸素を作り出すことも可能になる。

水があれば月で「水・酸素の自給自足補給源」が可能になる。


JAXSとNASAはいきなり月の穴を目指すのではなく、まずは月に宇宙ステーションを作る方を選ぶようだ。

ロケットで月の衛星軌道に次々と宇宙ステーションを構成するユニットを送り続けながら組み立てていくのだろう。

そうすれば比較的小さい構造物で人体に有害な放射線などから作業者・研究者を守ることが出来るし居住空間も確保できる。

宇宙ステーションを使って月の詳細な地図を作り、資源や氷=水などの観測を行い次の段階の月表面への居住空間づくりの足がかりにする。

何にしても地球を抜け出して火星などの他の星へ向かうときに月の存在は大きい。

地球からの脱出速度が約11.2km/sに対し、月からは約2.4km/sと1/5以下。

月から脱する事だけを考えると地球のときよりロケットの推進力が少なくてすむ。

スペースステーションで月の情報を収集出来たら次は地球から資材・資源を運び基地などの建築物を作り、後には工場などの施設を作る。

次の段階で月の資源でロケットを組み立て他の星を目指す。

(月表面は土がほとんどないため地球よりも資源が地表面近くに存在するため採掘に有利と考えられる)


月なら現在の科学力でも数日で人間を送り届けることができる。

最も地球に近いため他の天体を目指すよりバックアップしやすい。

通信の面で地球との距離が約38万4400kmと近く、光や電波で約1.3秒ほどと宇宙レベルで見るとタイムラグが無いと言ってよい。

(地球の隣の星「火星」との通信でも約10分から20分かかる)

また月と地球の間のラグランジュポイントを利用してスペースコロニーを作ることもアニメやSFの世界ではなく現実味を帯てくる。

人が住める、もしくは退避できる環境を幾つか作っておくことは人類存続のおpションが増えることを意味する。

繰り返しになるが、いつか(もしかすると百年後)に地球を飛び出て、他の星へ移住しなければならなくなる日が来るとしたら月の存在は大きい。

今回の協力関係が宇宙に対するさらなる飛躍と人類の存続の可能性の拡大に貢献することを祈りたい。

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